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TOSSお茶しましょ「酒井式学習会」

TOSSお茶しましょ・ 永山 祐HP
作成日:2004年10月30日

「TOSSお茶しましょ」が10月30日に行った「酒井式学習会」の報告 

通常の例会を行ったとに、酒井式描画指導法の学習会を行った。
参加者は10名。TOSSお茶しましょの佐々木智穂(酒井式ML管理人)が講師である。
テーマは「酒井式の基本と進化を取り入れたシナリオ実技」である。
私は、9月の酒井塾(長沼)に参加して、酒井式の進化に全くついて行っていなかったことを思い知った。
まさに衝撃的だった。
このテーマには「酒井式の進化について行きたい」というサークルの方針を込めている。

実技内容:構成画「木のある風景」の新シナリオ 

今回、講師の佐々木が選んだのは、構成画「木のある風景」の新シナリオである。
酒井臣吾先生が、『心を育てる学級経営』(明治図書)に発表したものである。

1. 講座風景


幹の描き方を説明している佐々木。
まずは、大筆で幹を描く。一気にしたから上へ一筆でグワーっと描き上げる。
もちろんカタツムリの線で。ポイントは、絵の具をたっぷりと作って、大筆にたっぷりと含ませること。
とにかく太く、大きく描く。


集中して大筆で幹を描く参加者。

    
幹の次は、枝である。
枝は一本一本しっかりとていねいに描く。
木の葉を描く場合は、一枚一枚ていねいに描く。

木の次は、遠景である。
家並みの家を一軒だけ、サインペンで小さくていねいに描く。できるだけ細かなところも省略しない。
近景の木の大きさと、遠景の家を小ささとの対比が遠近空間を強調して、豊かな造形空間を作り出す。
そして、家並みを「となり、となり」と描き加えていく。
この家並みを描くときは、もちろん「水平垂直を廃す」。家並みをわずかにカーブさせるのである。
家並みの後ろに山並みなどを描いてもよい。


空の色、地面の色を塗る。水を多めにして薄く塗る。
また、ぼかしの技法も使うとよい。
ぼかしは、絵の具を塗ったところの周りにきれいな水を塗る。
そうすると先に塗った色がにじんでいく。

2. 完成作品




5歳児(木)と父(近景)の共同作品













3歳児の作品

*写真では色が全体的に暗く見える。実際にはもっと明るい作品が多かった。

3.参加者の感想

名分の感想です。

○とても勉強になりました。風景がをやっていただいてともてよかったです。
 自分か描くと、子どもがふんぎれないこと、色の濃さなど一人ずつ先生に確認してもしいこと、子どもの気持ちになれてよかったです。
 子どもに描かせる前に、自分で描いてみることの大切さが、最近自分でやってみて分かりました。
 この講座のための準備、大変だったと思います。本当にありがとうございました。

○佐々木先生の酒井式講座、とても楽しかったです。
 我々教師でも、ほめられたらさらにやる気が出ます。
 佐々木先生のようなほめ方、身につけたいと強く思いました。
 また自分で何枚も描き、教室でも追試します。
 絵の具や筆、パレットなどの扱い方もとても勉強になりました。
        *→「絵の具や水入れを洗うときは、絶対に筆を使わない」など(文責:永山)

○佐々木先生の講座、大変勉強になりました。
 酒井式で絵を描くと、とっても充実した気持ちになることが分かりました。
 パレットの洗い方から、酒井式鑑賞法まで、今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。
 あたたかい対応、ありがとうございました。
 声かけのこともまねします。ほめられると、本当にうれしいですね。
 今日は財産がたくさんできました。

○絵の具を使って絵を描いたのは7年ぶり。
 一筆描き、カタツムリの線、水平垂直を廃す、酒井式の原理原則を体験して学べた。
 今日は来て本当によかった。必ずまた来ます。